アニメ化の前にチェック!「呪術廻戦」の5つの魅力とは

ジャンプ

呪術廻戦とは

ジャンプ本誌で2018年から連載中のダークファンタジー漫画です。連載当初は、地味なバトル展開が続き打ち切りが心配されていた作品ですが、第6話から軽妙なセリフ回しと呪術を用いた作者独自のセンスにより展開されるバトルが読者の心を見事掴み、2020年現在の連載陣の中でも上位の人気を誇る作品となっています。

 

呪術廻戦のストーリー

 

呪い。
辛酸・後悔・恥辱…。人間の負の感情から生まれる
禍々しきその力は、人を死へと導く。

ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、
高校生の虎杖は、呪いを廻る戦いの世界へと入っていく…!

異才が拓く、ダークファンタジーの新境地!

少年ジャンプ公式サイトより



 

ちょっと解説

普通の高校生としての生活を送っていた虎杖悠仁は、突如として呪霊と呼ばれる化け物との闘いに巻き込まれます。祖父の遺言によって人々の「正しい死」と「呪いの被害を抑える」ため彼は闘いに身を投じていくことに。

 

呪いの王と呼ばれる「両面宿儺」の一部(指)を取り込んでも自我を保つことができる器であることが発覚し、身に宿した両面宿儺を祓うために残りの指を探しつつ、呪霊との闘いが繰り広げられていきます。

呪術廻戦の5つの魅力

①「縛り」による戦闘

この作品には「縛り」という概念が存在します。

 

縛りとは、「自身の能力を敵に教えることで、能力を知られるリスクと引き換えに自身の能力の効果を上げる(強くする)」というもの。

バトル漫画では、能力を読者に説明するために敵にペラペラと自分の能力を話す描写は珍しくありません。しかし、この作品では敵に能力を教える理由が明確なので、なんで能力を敵にばらすのという読者のメタ的視点を先回りして潰してくれています。

 

この「能力を教える」という行為によって、戦闘にも幅が広がります。例えば、嘘の情報を教えることで相手の虚を突いたり、逆に能力のネタが知られること自体がダメな能力なども登場するため、作中のバトルでは分析やブラフの掛け合い・読み合いが展開され読者さえも騙されるような場面もあります。

 

 

第50話「予感」より

 

 

一方で格闘戦がメインで行われており、特に主人公は作中でも屈指の近接能力の高いキャラとして描かれています。術によるバトルと格闘によるバトルの2つを一気に楽しめるのもこの作品の魅力でしょう。(近接キャラがあまりにもゴリラ的パワーなので、ゴリラ廻戦なんて呼ばれることも)

 

②因果応報-罪と罰が廻る展開-

作品名に「廻」が用いられれているように、作中ではキャラ達の行いが廻って各キャラに影響を及ぼす展開になっています。特に、キャラが犯した過ちに対する罰が廻り廻って訪れるような展開が多くみられます。因果応報という展開はこの作品の特徴でもあります。

 

先ほど述べた軽妙なセリフ回しは伏黒恵の価値観を描写した場面で発揮され、そこで因果応報について語られています。このようなセリフ回しが発揮され始めると同時に人気に火が付いていきました。この作品を読む時は、作中のセリフにも要注目です。

 

 

「不平等な現実のみが平等に与えられている」

 

「因果応報は全自動ではない。悪人は法の下で初めて裁かれる。呪術師はそんな”報い”の歯車の一つだ」

 

「少しでも多くの善人が平等を享受できるように、俺は不平等に人を助ける」

 

 

第9話「呪胎戴天-肆-」より



 

キャラクターの表情の書き分け

作中では、主に呪霊とよばれる化け物とその呪霊と戦う呪術師というキャラ達が登場します。呪霊は基本的に知能は持ちませんが、高位の呪霊は知能を持ち人の言葉を話すことができます。そのため、人間サイドも呪霊サイドのどちらのキャラクターも表情や心理描写が丁寧に描かれていることもこの作品の魅力です。

 

言葉で語るより絵でキャラの心情を伝えることを重視している作品です。

 

 

第31話「また明日」より

 

 

死が身近に存在する緊張感

人を守るために戦う呪術師たちは常に命を懸けて戦っています。

 

この作品は「死」を無常なもの、身近なものとして描いており、唐突に無慈悲に降ってわいたように死が訪れます。

漫画の多くは、キャラの死を劇的な、ドラマチックな展開に持っていくのに対し、この作品は死ぬときはあっさりと死にます。遺言など辞世の言葉すら残せないキャラも珍しくありません。

 

 

ダークファンタジーらしい厳しい世界観とその緊張感ゆえに読者はバトルに食い入りように読んでしまいます。

 

主人公は、そんな世界の無常さから「死」と向き合う場面があり、彼が精神的に成長していく様も描かれています。

 

 

第31話「また明日」より

 

 

 

主要キャラ達の伏線

・虎杖悠仁(主人公)

主人公の虎杖は、人間離れした身体能力と呪いの王を体内に宿しても自我を保つ1000年に一度の逸材と呼ばれる肉体を有しています。

 

第1話では、彼の祖父が両親に何か秘密があることをほのめかす発言をしており(両親はすでに他界)、彼は特殊な出自もしくは事情を抱えているものと考察されています。

 

第2話「秘匿死刑」より

 

 

・伏黒恵

主人公の同級生で第二の主人公。彼は呪いの王からも興味を持たれる能力を有しており、彼の切り札の全容は明らかになっていません。

 

また、伏黒を中心に様々なキャラが因縁を結んでおり、彼がそれらの因縁とぶつかる日が来るのか、それとも来ないまま終わってしまうのか今後の展開から目が離せません。作者である芥見下々先生は伏黒の最期を決めているとのことなので、一体どのような展開になっていくのでしょうか。

 

余談ですが、彼は属性の多さと立ち回りによって読者から「こいつヒロインじゃね?」と言われたとかなんとか

 

第30話「我儘」より

 

最後に

新進気鋭のダークファンタジーとして今後要注目の作品です。最初の方は地味な展開が続きますが、6話から魅力的なセリフ回しが観られるようになり、物語も一気に加速します。

 

最低でも4巻までは読むことをお勧めします。

3巻~4巻までの通称「順平編」と呼ばれるエピソードは、導入から締めまで完成度が非常に高くファンの中でも屈指の人気を誇り、呪術廻戦の魅力がぎっちり詰まっています。

 

その先の展開も目が離せず、魅力的なキャラが数多く登場するので、是非とのご覧になってください。

また、2020年10月にはアニメ放送が予定されており、この作品の魅力を映像で堪能することもできるため、こちらも要注目です。

 

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